仕事を転々としていた私。
「何か」を見つけたかったんです。

高校を卒業してから、市や消防局の臨時職員、花屋、医療事務、文具卸、コンビニ、夏期限定のプール、中華料理店、スポーツクラブなど職を転々としていました。親に「数年間フリーターをさせてくれ」と頼み込んでまでそうしたのは、色々なことをやっていく中で、何かを見つけたいという気持ちがあったからです。その最後のあたりで高齢者と接する機会があって、介護の仕事もいいなと思って『ふくよかケアプラザ大名』に入りました。

ペーペーの私に大役を抜擢。
すごい会社だと思いました。

大名のデイサービスで働き始めた私に、社長は「とにかく3年は続けてみなさい」と言いました。正直、辞めたくなった時もありますよ（笑）。でも、約束したから3年はやらないと！と思っていました。

そうこうしているうちに1年半がたって、『ふくよかケアプラザ大平寺の森』がオープンする時に、このデイサービスの管理者に任命されたんです！まだ入社1年半で年齢も24歳、まったくの一般スタッフだった私を施設のトップに立たせるなんて、賭けのように感じました。今では社長の狙いだったのかも、なんて思っちゃいますけどね。

ここで見つけた「何か」は、
「信じられるもの」でした。

管理者になってからは本当に無我夢中。まだ知られていない施設ですから、大名と比べてもゲストの数は本当に少なくて。どうしたらゲストを増やせるのか、他の施設を見学したり本を読んだり、あれこれと企画を立てたりと、毎日が勉強と試行錯誤の日々でしたね。

若輩な私が目上のスタッフたちをリードしていくなんて、ともやっぱり思いましたよ。でも、任された以上しっかりやらなくては！友達感覚ではダメ、嫌われてナンボだ！という覚悟もありました。実際は、ここのみんなは話せばちゃんとわかってくれて、未熟な私を盛り立ててくれて、本当に優しいスタッフばかりです。体育会系の私なんかは「新人でも1人でさせてみたらいいのに」とか思っちゃうんですが、すぐに他の人を手伝う風土がありますね。

私が探していた「何か」は、信じられる仲間、信じられる社長、信じられる会社、だったのかなと思います。だから転職に終止符を打てたし、そしてこれからもここで働いて、ゲストを笑顔にすることを毎日考えていくでしょうね。